子どもが突然下痢をすると、元気がない様子に「何か悪い病気なのかな?」「食事はどうしたらいいの?」と心配になりますよね。特に下痢が続くと、脱水症状や栄養不足も気になるところです。

この記事では、以下について解説します。

  • 子どもの下痢が続く場合に、まず確認しておきたい受診の目安
  • 家庭での食事のポイント
  • 下痢が起こる主な原因

ぜひ最後までご覧いただき、家庭での看病の一助にしてください。

子どもの下痢が続く時に確認しておきたい受診の目安

子どもの下痢が続く時に最も注意が必要なのは「脱水症状」です。特に乳幼児は、体内の水分が占める割合が大人よりも多く、下痢や嘔吐によって短時間で脱水状態に陥りやすい傾向があります。

以下のような症状が見られる場合は、水分が取れていても早めに小児科を受診しましょう。

項目内容
脱水症状が疑われる場合・ぐったりしていて元気がない ・おしっこの量や回数が普段よりも明らかに少ない ・口の中や唇がカサカサに乾いている ・泣いても涙が出ない
下痢以外の症状が強い場合・水分を飲んでもすぐに吐いてしまうなど、嘔吐を繰り返す ・38.5℃以上の高熱が続いている ・血便(便に血が混じる)や粘液便(ドロっとした粘液やゼリー状のものが混じる)が出た ・お腹をひどく痛がる
下痢が長引く場合・上記のような強い症状はなくても、下痢が続いている ・下痢が続き、体重が減っている

これらの症状はあくまでも目安ですが、「いつもと違う」「なんとなく様子がおかしい」と感じた場合も、自己判断せず医療機関に相談することが大切です。

子どもの下痢のいたわりレシピ

下痢が続く時の食事で気を付けたいポイント

子どもの下痢が続く時は、食事の内容や与え方に注意点があります。胃腸を休ませ、回復を助けるためにも以下の3つのポイントを押さえましょう。

下痢をしているときの胃腸は、食べ物を消化・吸収する力が弱まっています。そのため、消化に時間がかかるものや胃腸を刺激するものは、回復が遅れる原因になりかねないため、避けた方が良いでしょう。

消化の悪いものは避ける

避けた方が良いもの詳細
脂質の多いもの・揚げ物(唐揚げ、天ぷらなど) ・脂身の多い肉(バラ肉、ひき肉など) ・バターや生クリームを使った料理 ・スナック菓子
食物繊維の多いもの・根菜類 ・キノコ類 ・海藻類 ・豆 ・こんにゃく など
糖分の多いものジュースやお菓子全般なそ
冷たいもの、熱すぎるもの冷たい飲み物や熱いスープなど
乳製品牛乳、ヨーグルト、チーズなど

消化に良いものを少しずつ回数を増やして食べるのがおすすめです。

脱水予防をする

前述のとおり、下痢の時に最も重要なのは脱水予防で、便と一緒に水分とナトリウムやカリウムなどの電解質も失われてしまうため、こまめに水分補給をしなくてはなりません。

特に、嘔吐も伴う場合は、水分が摂れなくなると急速に脱水が進みます。 経口補水液を基本とし、湯冷ましや麦茶などを、少量ずつ頻回に与えることを徹底してください。

その際、おしっこの量や色(濃い黄色になっていないか)、回数をこまめにチェックし、脱水のサインを見逃さないようにしましょう。

急にたくさん食べさせない

下痢が少し良くなってきたからといって、安心していきなり普段通りの食事量に戻すのは禁物です。

弱った胃腸が驚いてしまい、再び下痢が悪化する可能性があります。 まずは、おかゆやうどんなどの消化の良いものを少量から再開します。そして、便の状態が元に戻っていくのを確認しながら、数日かけて少しずつ食事の「量」と「種類」を増やしていきます。

子どものペースに合わせて、胃腸の回復をゆっくりと待ちましょう。

そもそも下痢の原因とは?

子どもが下痢をする原因はさまざまです。原因によって対処法が異なる場合もあるため、代表的な原因を知っておきましょう。

ウイルス性胃腸炎

これらのウイルスが胃腸に感染すると、下痢や嘔吐、発熱などの症状を引き起こします。 特にロタウイルスは、白っぽい米の研ぎ汁のような便が特徴です。ウイルス性胃腸炎は、対症療法のみで特別な治療法はありません。ウイルスが体の外に出るのを待ちながら、脱水症状にならないように水分補給を続けるようにしましょう。

乳糖不耐症

「乳糖不耐症」とは、牛乳や乳製品に含まれる「乳糖(ラクトース)」をうまく分解できない体質をいいます。

生まれつきの体質である場合もありますが、よく見られるのは、ウイルス性胃腸炎の後などに一時的に起こる「二次性乳糖不耐症」です。 胃腸炎によって腸の粘膜がダメージを受けると、乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)の働きが弱くなり、下痢が治りかけた頃に牛乳やヨーグルト、粉ミルクなどを飲むと、再び下痢がぶり返してしまうことがあります。 

その際は、一時的に乳糖を含まないミルクに切り替えたり、乳製品の摂取を控えたりして対策を取りましょう。

抗生物質など薬の影響

風邪などで処方された抗生物質(抗菌薬)の副作用として、下痢が起こることもあります。 抗生物質を内服すると、病気の原因となる細菌だけでなく、腸内にいる善玉菌まで攻撃してしまうことがあります。これにより腸内環境のバランスが崩れ、下痢を引き起こすのです。

薬を飲み始めてから下痢が始まった場合は、自己判断で薬を中断せず、処方された医療機関に相談しましょう。

食事内容

単純に、食べ過ぎや飲み過ぎ、消化の悪いものを食べたことによって、胃腸がうまく処理できずに下痢をすることもあります。 また、冷たいものを一気に飲んだり、お腹を冷やしたりすることも下痢の原因となり得ます。 

また、ある特定の食べ物によって下痢が引き起こされている可能性もゼロではないため、どのタイミングで下痢が起こったかをメモしておくと良いでしょう。

ストレスや環境の変化

子どもは大人よりもデリケートで、環境の変化や精神的なストレスが体調に現れやすいものです。

例えば、保育園や幼稚園に入園した、引越しをした、きょうだいがが生まれたといった環境の変化がストレスとなり、お腹の調子を崩すことがあります。場合によっては「過敏性腸症候群」の可能性も考えられるため、ストレスが原因と思われる下痢が続く際には、生活環境を見直したり、小児科で相談したりすると良いでしょう。

まとめ

子どもの下痢が続く時に大切なのは、脱水予防と胃腸を休ませる食事です。ぐったりしている、おしっこが半日以上出ない、といった脱水のサインが見られたら、すぐに医療機関を受診してください。

食事は、下痢がひどい時は経口補水液での水分補給を優先し、症状が落ち着いてきたら、おかゆやうどんなど消化の良いものから少量ずつ再開します。脂質の多いもの、食物繊維の多いもの、糖分の多いもの、乳製品は、胃腸が回復するまで控えましょう。

下痢の原因はウイルス感染や食事、ストレスなどさまざまですが、いずれの場合も焦らず、ゆっくりと元の生活に戻していくことが大切です。