【月齢別の食材ガイド】5ヶ月から3歳までの食の発達
赤ちゃんの成長に合わせた食材選びと調理法は、安全で楽しい食事体験の鍵となります。月齢に応じた適切な進め方を知り、子どもの食の発達をサポートしましょう。
離乳初期(5〜6ヶ月頃)
この時期は離乳食への第一歩。なめらかなペースト状の食べ物から始めます。
適した食材:
- 穀類:10倍がゆ、7倍がゆ
- 野菜:にんじん、かぼちゃ、じゃがいも
- 果物:りんご、バナナ(加熱したもの)
調理の目安:
- 固さ:舌でつぶせるくらいのなめらかさ
- 形状:ペースト状
- 量:1回小さじ1〜2杯から始め、慣れてきたら大さじ1杯程度に
離乳中期(7〜8ヶ月頃)
舌で食べ物を潰せるようになり、食材の種類も増やせる時期です。
適した食材:
- 穀類:5倍がゆ、全がゆ
- 野菜:ほうれん草、大根、ブロッコリーなども追加
- たんぱく質:豆腐、白身魚(加熱してほぐしたもの)
- 果物:さつまいも、柿、梨なども追加
調理の目安:
- 固さ:舌と歯茎でつぶせる程度
- 形状:舌でつぶせる固さの粗みじん切り
- 量:1回当たり大さじ2〜3杯程度
離乳後期(9〜11ヶ月頃)
歯茎で噛めるようになり、手づかみ食べも始まる時期です。
適した食材:
- 穀類:軟飯、うどん、パン粥
- たんぱく質:赤身魚、鶏ひき肉、卵黄(加熱)、納豆
- 野菜・果物:種類を増やし、固さも少し残す
調理の目安:
- 固さ:歯茎でつぶせる程度
- 形状:小さな一口大(5mm角程度)
- 量:1回当たり全がゆ90〜100g程度
離乳完了期(1歳〜1歳半頃)
前歯で噛み切れるようになり、三食の食事リズムが整う時期です。
適した食材:
- 穀類:軟飯、柔らかいパン、麺類
- たんぱく質:魚の身、薄切り肉、卵(全卵)、豆類
- 乳製品:ヨーグルト、チーズ
調理の目安:
- 固さ:前歯で噛み切れる程度
- 形状:1cm角程度の一口大
- 量:1回当たり軟飯100g程度(お茶碗半分程度)
幼児食期(1歳半〜3歳)
徐々に大人と同じ食事に近づけていく時期です。
適した食材:
- 大人と同じ食材を使用可能
- 塩分・糖分は控えめに
- 硬いもの、喉に詰まりやすいものは注意
調理の目安:
- 固さ:奥歯で噛める程度
- 形状:奥歯で噛める大きさ
- 量:1〜2歳:茶碗1/3程度、2〜3歳:茶碗1/2程度
食材導入の注意点
- 個々の発達に合わせて進める
- 噛む力の発達に合わせた固さを意識する
- 喉に詰まりやすい食材(ミニトマト、ブドウ、こんにゃく、ナッツ類など)は適切な大きさに調理
- 食物アレルギーのリスクが高い食材は慎重に導入
月齢や年齢はあくまで目安です。お子さんの発達状況に合わせて、無理なく楽しく食事を進めていきましょう。