食育の基礎知識

2025.02.15

【初めての離乳食ガイド】いつ、何から、どう始める?

離乳食の開始は、赤ちゃんの成長における重要なマイルストーンです。適切なタイミングと方法で始めることで、健やかな食習慣の基礎を築くことができます。

開始の目安とサイン

厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」では、離乳食の開始時期を生後5〜6ヶ月頃としています。以下のサインが見られたら、赤ちゃんの準備が整ってきた証拠です:

  • 支えると座れるようになる
  • 首がしっかり座っている
  • 食べ物に興味を示す(大人が食べているものを見つめるなど)
  • スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる

最初に適した食材

初期の離乳食には消化しやすく、アレルギーの心配が少ない食材を選びましょう:

  • おかゆ:10倍がゆから始め、慣れてきたら7倍、5倍と進めます
  • 野菜:にんじん、かぼちゃ、じゃがいもなどのやわらかく煮た野菜
  • 果物:りんご、バナナなどのすりおろしたもの

これらを一種類ずつ、小さじ1杯程度から始めて、赤ちゃんの反応を見ながら進めていきます。

初期の調理法と進め方

  • 形状:なめらかなペースト状に調理
  • 固さ:舌でつぶせるくらいのやわらかさ
  • 一日の進め方
    1. 最初は午前中(10〜11時頃)の1回から
    2. 新しい食材は朝または昼に与える(体調変化を観察するため)
    3. 同じ食材は1週間程度続け、アレルギー反応がないことを確認

注意点

  • 赤ちゃんの食べる意欲を大切に、無理に食べさせないこと
  • 離乳食開始後も母乳やミルクは主要な栄養源
  • 衛生管理に注意し、食材は十分に加熱する
  • 食物アレルギーの家族歴がある場合は、かかりつけ医に相談してから始める

離乳食の進め方は赤ちゃん一人ひとり異なります。成長のペースに合わせて、楽しい食事の時間にしていきましょう。