【初めての離乳食ガイド】いつ、何から、どう始める?
離乳食の開始は、赤ちゃんの成長における重要なマイルストーンです。適切なタイミングと方法で始めることで、健やかな食習慣の基礎を築くことができます。
開始の目安とサイン
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」では、離乳食の開始時期を生後5〜6ヶ月頃としています。以下のサインが見られたら、赤ちゃんの準備が整ってきた証拠です:
- 支えると座れるようになる
- 首がしっかり座っている
- 食べ物に興味を示す(大人が食べているものを見つめるなど)
- スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる
最初に適した食材
初期の離乳食には消化しやすく、アレルギーの心配が少ない食材を選びましょう:
- おかゆ:10倍がゆから始め、慣れてきたら7倍、5倍と進めます
- 野菜:にんじん、かぼちゃ、じゃがいもなどのやわらかく煮た野菜
- 果物:りんご、バナナなどのすりおろしたもの
これらを一種類ずつ、小さじ1杯程度から始めて、赤ちゃんの反応を見ながら進めていきます。
初期の調理法と進め方
- 形状:なめらかなペースト状に調理
- 固さ:舌でつぶせるくらいのやわらかさ
- 一日の進め方:
- 最初は午前中(10〜11時頃)の1回から
- 新しい食材は朝または昼に与える(体調変化を観察するため)
- 同じ食材は1週間程度続け、アレルギー反応がないことを確認
注意点
- 赤ちゃんの食べる意欲を大切に、無理に食べさせないこと
- 離乳食開始後も母乳やミルクは主要な栄養源
- 衛生管理に注意し、食材は十分に加熱する
- 食物アレルギーの家族歴がある場合は、かかりつけ医に相談してから始める
離乳食の進め方は赤ちゃん一人ひとり異なります。成長のペースに合わせて、楽しい食事の時間にしていきましょう。